組踊道具・衣裳製作修理 くみおどりどうぐ・いしょうせいさくしゅうり

文化財保存技術

  • 選定年月日:20090902
  • 選定保存技術

「組踊」は,1719年,琉球王府が清国からの冊封使を歓待するために行った御冠船踊(おかんせんおどり)で初演され,以後,琉球王府が中心に伝承してきた台詞・音楽・舞踊が一体となった歌舞劇で,昭和47年に重要無形文化財に指定されている。
 組踊道具・衣裳製作修理は,組踊の上演に不可欠な杖,陣笠,編笠など各種の道具と,各役柄に応じた伝統的な衣裳を製作し,修理する技術である。組踊の道具と衣裳の製作修理のためには,高度な製作修理技術に加えて組踊の各演目に対する深い理解が必要である。この技術は琉球王府が保護したが,明治以降は,社会の変化にともない,その技術者は非常に少なくなっている。組踊道具・衣裳製作修理は重要無形文化財「組踊」の保存に欠くことのできない技術であり保存と伝承を図る必要がある。

組踊道具・衣裳製作修理

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